駅から20分って書いてあったから歩いたら、20分の種類がワイの知ってるやつと違った
地図アプリの数字だけ見て安心したのが運の尽きやった。駅から20分、その言葉の解像度で人はこんなに揉める。
駅近のつもりで向かった先は、生活圏の外にある別の20分やった。ちょっとした遠出の記録。
この前、駅から20分って書いてある場所に歩いて行ったんやが
ワイの知ってる20分じゃなかった
ワイの知ってる20分じゃなかった
どう違うねん
まず駅出た瞬間に「ここから先、日陰の概念ないです」みたいな道やった
歩道はあるけど心細いタイプの歩道
歩道はあるけど心細いタイプの歩道
郊外あるあるやな
車のための町に人間が徒歩で入っていく感じ
車のための町に人間が徒歩で入っていく感じ
まさにそれ
最初はコンビニとかクリーニング屋とかあって「まあ余裕やな」って顔してたんや
5分後にはチェーン店の看板が遠くで光るだけの世界
最初はコンビニとかクリーニング屋とかあって「まあ余裕やな」って顔してたんや
5分後にはチェーン店の看板が遠くで光るだけの世界
駅から20分(健脚・地元民・信号運良し)
しかも信号がでかい
1回止まると体感3分持っていかれる
都市部の小刻みな信号と違って、国の意思を感じる待ち時間や
1回止まると体感3分持っていかれる
都市部の小刻みな信号と違って、国の意思を感じる待ち時間や
国の意思で草
その20分って施設の表記か?不動産のやつか?
施設サイトのアクセス欄や
「駅から徒歩20分」ってさらっと書いてあった
さらっと書いていい20分じゃない
「駅から徒歩20分」ってさらっと書いてあった
さらっと書いていい20分じゃない
坂は?
それが地味な坂がずっとある
登山ってほどじゃないのが逆にムカつく
脚にだけ「これ続くよ」って教えてくるタイプ
登山ってほどじゃないのが逆にムカつく
脚にだけ「これ続くよ」って教えてくるタイプ
派手な坂は覚悟決まるけど地味な坂はメンタル削る
あと道沿いの家の雰囲気が変わっていくんや
駅前の「便利です」って顔した建物から
「ここでは車が人権です」みたいな家並みに変化する
駅前の「便利です」って顔した建物から
「ここでは車が人権です」みたいな家並みに変化する
車が人権です草
2台停まってるのが標準の地域な
2台停まってるのが標準の地域な
そうそう
門の前に車2台、ちょっと奥に軽、たまにでかいワゴン
人より車の方が多いかもわからん
門の前に車2台、ちょっと奥に軽、たまにでかいワゴン
人より車の方が多いかもわからん
それもう車の生活圏や
途中でドラッグストア見つけて安心したんやが
安心の仕方が都会のそれと違う
「ここで水と塩タブレット補給できる」って意味の安心
安心の仕方が都会のそれと違う
「ここで水と塩タブレット補給できる」って意味の安心
遭難やんけ
ほんで店の駐車場が広すぎる
建物より駐車場が本体
徒歩のワイが端っこ歩いてると、自分が施設想定外の来訪者みたいな気持ちになる
建物より駐車場が本体
徒歩のワイが端っこ歩いてると、自分が施設想定外の来訪者みたいな気持ちになる
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徒歩で来る客、ちょっとしたバグやからな
途中から前後に誰も歩いてなくて
ワイだけがカバン斜めがけでトボトボしてるの、なんか迷い込んだ感あった
ワイだけがカバン斜めがけでトボトボしてるの、なんか迷い込んだ感あった
周りの車から「あいつ何者や」って見られるやつ
実際ちょっと見られた気がする
犬の散歩してるおじさんとすれ違った時、犬よりおじさんの方がワイ見てた
犬の散歩してるおじさんとすれ違った時、犬よりおじさんの方がワイ見てた
犬は受け入れてて草
で、まだ着かんのや
アプリは「到着まで7分」って言うけど、景色がずっと7分前のまま
アプリは「到着まで7分」って言うけど、景色がずっと7分前のまま
郊外の7分は伸びる
体感時間が広い
体感時間が広い
わかる
都市の7分は情報量で刻まれるけど
あっちの7分は空と道路で伸ばしてくる
都市の7分は情報量で刻まれるけど
あっちの7分は空と道路で伸ばしてくる
ちょっとわかる表現やめろ
ようやく着いた頃には、目的地そのものより
「人はこの距離を日常として受け入れてるんやな」ってことに感心してた
「人はこの距離を日常として受け入れてるんやな」ってことに感心してた
実際住んでる人からしたら徒歩20分は非常時やろ
せやねん
ワイにとっては通常手段やけど、向こうにとっては徒歩がイベントなんやと思う
ワイにとっては通常手段やけど、向こうにとっては徒歩がイベントなんやと思う
で、帰りも歩いたんか?
帰りは無理せずバス探した
1時間に2本やった
優しいようで厳しい本数
1時間に2本やった
優しいようで厳しい本数
待ち時間次第では歩いた方が早い罠
しかも停留所のベンチで待ってたら
地元のおばちゃん2人が「今日は歩き?」って会話してて
徒歩が選択肢として成立してる日にだけ発生する空気を浴びた
地元のおばちゃん2人が「今日は歩き?」って会話してて
徒歩が選択肢として成立してる日にだけ発生する空気を浴びた
生活圏のルールが違うんやな
そう
遠い近いの基準も、暑い寒いの耐え方も、店のありがたみも全部ちょっとずつ違う
旅行ってほどでもないのに、外の空気吸った感があった
遠い近いの基準も、暑い寒いの耐え方も、店のありがたみも全部ちょっとずつ違う
旅行ってほどでもないのに、外の空気吸った感があった
駅から20分で異文化体験できるのコスパええな
せやけど次からは「徒歩20分」を見たら
時間やなくて地形と文明密度を想像するようにするわ
時間やなくて地形と文明密度を想像するようにするわ
文明密度という新指標
同じ20分でも
商店街を抜ける20分と
幹線道路を沿う20分は別の時間軸やった
商店街を抜ける20分と
幹線道路を沿う20分は別の時間軸やった
ええ締めやん
ほんで帰ってから脚だけめっちゃだるくて
地味な坂は後から請求してくるって学んだ
地味な坂は後から請求してくるって学んだ
オチが現実的すぎる
結論
徒歩20分は時間の情報じゃない
その土地の思想が書いてある
徒歩20分は時間の情報じゃない
その土地の思想が書いてある
名言っぽいけどだいぶ疲れてるだけやろ
疲れてる
でも次また知らん町で同じことやると思う
ちょっと違う空気吸うの、なんだかんだ好きやわ
でも次また知らん町で同じことやると思う
ちょっと違う空気吸うの、なんだかんだ好きやわ
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